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中国外交戦略の分析1



本日の曲
(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

The Ventures -
Harlem Nocturne


The Venturesは昔から大ファン
でありまして、ほとんどのアル
バムは持っております。この曲
はThe Ventures独自アレンジに
よります個性的名演なのですが
よほどコアなファンでも知られ
ていない稀少作でもあります

ちなみに原版も独特の雰囲気が
漂うしぶい名演名曲でしてこち
らもなかなか。しびれます。

Harlem Nocturne

さて本題

最近の諸々の政治情勢を鑑みる
に中国外交の戦略的稚拙さが突
出して目立つとの印象強しです。

彼ら本来のお家芸といいますか
本家本元であるべきところの毛
澤東思想、その中にある戦略論
「韜光養晦」や持久戦論の戦術
的適応からも外れている。

「韜光養晦」とは、時期が熟す
るまで忍耐強く待つ、その上で
戦略的攻勢をかけるが、それま
ではあくまで力を蓄え、能ある
鷹として爪を隠すという思想で
あり、持久戦論の根底にあるの
は、強力な敵の戦力に関し、内
容空疎な精神主義を排し、科学
的観察を元に、自らの利点と敵
の弱点をあぶり出し、最適ベス
トな合理的作戦を立案実行する、
そのことで逆境下圧倒的に困難
な戦いを必ず勝利に導くという
姿勢であります。クラウゼビッ
ツと孫子の絶妙な融合と現代的
適応性が、若き毛澤東の才覚に
より芸術作品の域にまで高めら
れており「統帥要綱」や「作戦
要務令」よりもある部分優れて
います。これに拮抗しうるのは
石原莞爾くらいなものでしょう

愛知大教授の加々美光行氏が指
摘するように、毛澤東思想には
八路軍のゲリラ戦術・延安の洞
窟にて自己完結した思想=経済
センスゼロという前時代的制約
性はあるにせよ、軍事思想とし
ては傑出していたのであります
(当時満州に割拠していた関東
軍も毛澤東の独創的ゲリラ戦術
には「天才的」という評価を下
し重要な研究対象としていた)

あんな「防空識別圏」みたいな
ものを不用意に設定することで
政治的には中華文明の地政学的
勢力圏下に参入しはじめていた
韓国に警戒心を抱かせ、アメリ
カはB52の出撃など同盟国とし
ての威信を誇示する絶好の機会
が到来し、名門とはいえ外交能
力的にはまるで未知数と言われ
ていたケネディ駐日大使がその
政治的演出力で株価を上げるこ
とができました。彼らにしてみ
れば意図したこととはまるで逆

の結果を生み、敵の力と結束を
強化してしまった。

日本が憲法改正・防衛大綱の見
直しを含め、従来からの専守防
衛戦略から機動的戦略への転換
をめざしていた矢先、それにス
トップをかけてきたのは、ジョ
セフ・ナイや、アーミテージと
いった共和党保守派に連なるブ
レーンたちでした。

同じ保守派でもアメリカの覇権
的力の時代の推移に伴う必然的
限界を踏まえ、日本には独自の
防衛戦力を持たせ、そのことで
アメリカの軍事負担の軽減を提
言し続けているキッシンジャー
やモーゲンソーといった長老た
ちと彼らの考えは微妙に違うの
であります。

ともあれジョセフ・ナイ、アー
ミテージ路線の影響で安倍政権
とアメリカの間に微妙な軋轢・
不信感が醸成されつつあったの
に、中国の今回の行動が、むし
ろ日米同盟とりわけアメリカの
助け船となった感じ
すらある。

日本外交にとってもむしろ追い
風でありまして、中国包囲網と
しまして、フィリピン、ベトナ
ム、台湾、インドネシアといっ
た国々に対し、戦略的連携を呼
びかけやすくなった状況、好機
到来と言えるのであります。

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掩体壕としての「社稷」共同体



本日の曲

(文字をクリックすると曲が
聴けます)

國府田マリ子
夢はひとり見るものじゃない


かなり大昔ですが、國府田マリ
子さんのファンクラブHappy
HappyHappyに入っておりまし
て何度も何度も数え切れないほ
どコンサートに出かけた懐かし
い記憶があります。最前列で鑑
賞したことが何回かありました

國府田マリ子「まちぶせ」

この名曲は、いろんな方が挑戦
され、それぞれ味がありますが
國府田バージョンもなかなか色
っぽくて濃厚絶妙であります。

さて本日のテーマ

マルチン・ブーバーが古典的名
「もうひとつの社会主義」
描いているごとき、従来からあ
る理想社会実現のための変革的
思想家=ユートピア社会主義者
たちの思想的営為には、学ぶべ
き側面も多い反面、どこか人間
の善意や相互扶助的資質を過信
しすぎている傾向があります。

シャルル・フーリエ、ロバート
・オーエン、クロパトキン、ラ
ンダウワー、チェルヌチェフス
キーといった人たちであります

人間たちの全き善意から成る共
同体としての原始共産主義社会
が、あたかも純粋モデルとして
数学的に演繹可能であるかのご
とく仮定されすぎていた傾向が
あるのです。当然のことですが
現実によって実験され、検証さ
れえない純粋モデルなど科学と
は言えません。彼らの思想はブ
ーバーの評価する社会主義にせ
よマルクス主義にせよ、現実世
界によって絶えず何度も何十回
も裏切られ、当初目ざしていた
ものとは似ても似つかぬ逆の悲
劇を招来することもまれではな
かった。

ドストエフスキーは「地下生活
者の手記」の中で彼らの思想を
政治的風刺の意味も込め水晶宮
だと揶揄しています。水晶宮と
いう言葉は、フーリエの思想的
文脈の中での言葉ですが、要す
るに現実離れしていて実現が不
可能な理想世界というニュアン
スが含まれている。

しかし、そうは言っても初期社
会主義者たちの苦闘の中に含ま
れる、極端な搾取や差別のない
公共的社会をめざした格闘と努
力はそれなりに認めざるをえま
せん。方法と手段は間違ってい
たかも知れない。だが初発の動
機は、人間が人間を信じること
ができる社会を再建しようとす
る崇高な善意からはじまってい
た。このことは疑いようがあり
ません。

左翼だけの話ではない。

この種の理想的社会主義の文脈
の中には、橘孝三郎や権藤成卿、
大川周明や北一輝、高畠素之な
ども当然含まれます。

新しい社会組織の建設は、旧来
の資本主義的価値観とそれのも
たらす暴走型社会に特有の弊害
を改めるか、抜本的に改善する
か、少なくとも身近な新しい社
会組織の構成員たちが掩体壕と
して資本主義社会全体の弊害か
ら身を守れる仕組みでないとい
けません。
無農薬野菜の自作自
営による相互供給や地域通貨の
流通などは有力なヒントたりえ
ます。

競争的淘汰型資本主義社会の価
値観、つまり極度に肥大した利
潤獲得と資本相互間の絶えざる
権力闘争、営利的上昇願望の弱
肉強食的実現、暴走するグロー
バル経済下において当の利害関
係人としての加担者たるべきジ
ョージ・ソロス自身ですら警告
を発する世界経済の賭博者的転
落の危険性、非人間的労働環境
の派生、奴隷的境遇とエリート
たちとの極端な階級分離、社会
的弱者への差別と抑圧などは当
然是正されることが必要です

(本人の努力や資質能力に応じた
許容可能な社会的役割の差異ま
でなくしてしまう訳には行きま
せん。北一輝も「国体論及び純
正社会主義」
の中でこの種悪平
等的社会主義を排撃している)

自然生態系と人間社会との調和
相互に信頼でき、社会的弱者や
障害者を扶助し援助しあえる社
会=「社稷」としての共同体組
織の再建が理想として設定され
ていることが望ましい。

しかし、同時に、この善なる価
値観が、経済コストなど含めた
リアルな現状分析と人類史総体
をも含めた人間存在につきまと
う負や暗黒の側面を配慮に入れ
つつ「非常事態としての組織」
としても有効に機能すべき堅固
な組織哲学・試練に耐えつつ組
織の永続を可能とする戦略戦術
思想
を随伴するのでなければ、
まさに絵に書いた餅、水晶宮で
終わるのは明らかであります。


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非常事態としての組織




本日の曲

(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

レナウン イエイエ

こういう独創的なコマーシャル
が最近少なくなってきました。

朱里エイコ-イエ・イエ

朱里エイコのずば抜けた歌唱力
で輝いていた側面もありました

さて本題

誰しもが不安の中で生きている

人々の本音や懸命に隠したがっ
ている性癖、弱点やら暗黒面や
らがイヤでも見えてしまう私個
人の職業上の経験則からも断言
的に言えることでもありますが
生まれつき剛健な人などいない

精神的危機、物質的危機、社会
的な差別と迫害、そこで翻弄さ
れるアトムとしての弱小な個人。

そんな時に頼りがいのある強固
な組織=結社みたいなものがあ
ると、或る種の人たちは安定を
得やすいのかも知れません。

革マル派、中核派、山口組、創
価学会、生長の家、霊友会、オ
ウム真理教、何でもいいですが
世の中の全体的潮流からはあん
まりよく思われていない結社を
いろんな角度から研究しており
ますと、「非常事態としての組
織」ともいうべき、弱者の掩体
壕としての、究極的社会のあり
方、その独自の磁場みたいなも
が見えてくるのであります。

戦後民主主義的法治国家的価値
観から彼らを批判することは、
赤子の手をひねるほど容易であ
りましょう。やろうと思えば、
私自身も文献や資料をたくさん
集めていますので、何十ページ
にも渡る批判的でペダンチック
な考察論文を書くことができま
す。しかし、その手のものはど
こか嘘くさい。装飾的言辞の羅
列、きれいごとという意味でも
そう言えるし、本音の部分や人
間の複雑怪奇な本質、カオスや
危機の現場を語っていないとい
う側面でもそう言えます。

しかし、それでは、何故に彼ら
が「非常事態としての組織」に
身をゆだね、ときに運命共同体
として、法を超越する独自のふ
るまい方へと到るのか奥深い人
間実存へと起源を求めることの
できる内在論理をつかみとるこ
とができません。

宮崎学氏や猪野健治氏の仕事は
言うまでもない、エリック・ホ
ッファーが「大衆運動」で展開
してみせたような心理学的社会
学的内在論理の掘り下げ
が必要
かと思われるのであります。

宮崎学氏が手がけておられます
が、「非常事態としての組織」
ーーそのトップリーダーたる位
置にいてカリスマたりえた松崎
明氏や司忍氏への社会学的検討
(リーダー論として)などおもし
ろそうなのです。誰もやりたが
りませんが。

何せ、彼らは、常日頃から中国
の古典や世界宗教の教典、哲学
書などを克明に研究し、独自の
帝王学で自らを鍛え、その奥深
い知見を意外な組織的世界へと
転用
し、それを元に世渡りをし
てきている。

彼らが常日頃公言していた公開
原則とは異質の思想
で組織にお
ける人心掌握を可能にしていた

血の雨降り注ぐ修羅場をくぐり
抜け、世の中からは蛇蝎のごと
く忌み嫌われ、差別され、疎外
され、足蹴にされた人たち、一
癖も二癖もある無頼漢たちを結
束させていた

世の中からは悪し様に言われ、
周囲が強敵だらけ、危機の最中
にある「非常事態としての組織」
を統治・運営しえていた。

毛澤東の矛盾論や持久戦論にも
共通し、善悪の価値判断とはま
た別個の独自基準に該当する戦
略論戦術論的なテーマがそこに
あるのであります。

百戦錬磨の超越的カリスマがす
べてを動かす「任侠の世界」と
いうことでは、極右も極左も、
はたまた諸々の暴力団も新興宗
教も実によく似ている

繰り返しになりますが、その基
盤となる組織哲学というのは意
外に古風で古典的なものであり
ます

しかし、そこにこそ実は彼らの
カリスマ性の秘密がある。

竹中労が生きていたら多分この
種深層社会解明の仕事へと勇猛
果敢に取り組んでいたに違いあ
りません。

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東郷和彦氏による村山談話評価について



本日の曲
(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

KARA-ウィンターマジック
(クリスマスVer)

妥協を許さぬ徹底的訓練と金銭
的投資も混じえたプロフェッシ
ョナルなアイドル育成という思
いっきり古風な精神が彼女たち
の中に息づいている気がします

日本でも大人気な彼女たちも昨
今の政治問題に巻き込まれ板挟
みに合ってだいぶ苦労している
様子です。

さて本題

東郷和彦氏は、村山談話を高く
評価し、その公的政治思想的謝
罪の倫理性に着目、その発展的
継承を呼びかけておられる。

村山談話に込められた「反省と
謝罪」の精神
は、勿論、村山富
市氏個人の意見表明ではなく、
日本国家として、党派を超えた
公的政治的公式見解でありまし
て、その後、近隣アジア諸国と
和解をするため、諸々の外交努
力の基礎理念となるべき重大要
素を含んでいたのであります。

東郷和彦氏は、ヤスパースのナ
チズム批判や鈴木大拙の国家神
道批判なども参照しつつ、村山
談話の背景に流れる日本独自の
思想特質=厳密な定義や論理性
分析的理性によらない「心から
のおわび」
そこにおける日本的
霊性にも通底する思想の包括性
融通無碍な自在性には独自の長
所も存在すると述べておられる

起きてしまった歴史的事象があ
まりに複雑であり、刑法理論に
おける罪刑法定主義みたいな把
握の仕方では、かえってその論
理から抜け落ちるデリケートな
諸問題が出てくる可能性がある

これは罪に該当する、これはし
ないから放置してかまわない、
戦争犯罪に該当する諸問題を金
銭で等価交換すると一体いくら
になるか、その額以上か、その
額以下でかまわないか、それで
終わりか、みたいな厳密すぎて
バカになってしまいかねない論
理整合性的問題へと還元してし
まうのではなく、「心からのお
わび」における「心」の問題へ
の微妙かつ繊細な対処法
などが
そこに含まれており、これこそ
最重要課題ではないか、という
のが私の個人的解釈と意見なの
であります。

参考文献)

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「歴史認識を問い直す
靖国、慰安婦、領土問題 」
(角川oneテーマ21) [新書]


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敗者復活戦は可能か




本日の曲

(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

PRISCILLA PARIS
LOVES BILLY


プリシラ・パリスは少し阿川泰
子と似ています。深夜帯にボリ
ュームを下げて聴きますと癒さ
れるという共通項があります。

さて本題

一度社会からリタイヤした人た
ち、何らかの理由で名誉を失墜
したり、過失やミス、若気のい
たりから、致命的な失敗を犯し
市民権を一部損傷、剥奪された
人たちに対する対応が、日本社
会総体としてみるに基本的に冷
淡だというのが私の卒直な印象
です。

誤ったレッテル貼りや偏見も交
えた烙印押しの儀式はいたると
ころに氾濫している。最も悪質
な加担者であるところのマスコ
ミのみならず、市民社会それ自
体の変質も著しい。昔は確固と
して存在し伝承が物語る「世間」
など消滅寸前であります。この
意味で市民社会やその構成員た
る多数派が公平な観察者・慈悲
深き評価者とはとても言えない


敗者復活戦が可能であること。

いろいろな形での上昇や復権社
会復帰の道を作ることが大事な
のです。その社会基盤が脆弱な
ことが組織暴力団を温存させて
いる最大の原因といえる。

いずれ詳しく書きますが、司忍
氏や故松崎明氏のような人を私
個人は、一方的な批判やら糾弾
とかでなく、もっと深いところ
弱者救済に立ち上がった任侠的
人物たちへの「理会(竹中労)」
の物差し、尺度
で認識する必要
があると考えます。

(この理由から宮崎学氏や猪野
健治氏の仕事には常々敬意を払
ってきました)

暴力団対策法というものも扱い
方を間違えると、抑圧的な権力
装置へと転化しかねない。

一度犯罪に身を染めた人たちで
あっても、更生施設で教化し立
ち直りのチャンスを与えるべき
であり、社会がそれを忌諱し、
拒絶し、差別し、よそ者として
ジロジロ見続けるならば、彼ら
とて居心地の良い古巣に仲間た
ちと居続けるほうがはるかにマ
シだと思うに違いない。犯罪組
織はまさにそのような形で延命
していく。差別社会をなくすこ
とこそが犯罪を撲滅する近道だ
と思うのであります。


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ルソーの思想と環境生態学



ルソーの思想と環境生態学

本日の曲

(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

Falco - Der Kommissar

Falco - Rock Me Amadeus

ファルコは個人的に大好きであ
りまして、昔、よく聴いたもの
であります。実に個性的印象的
な歌い手でした。四十歳ぐらい
のとき交通事故で亡くなってし
まった。実に惜しいミュージシ
ャンだと思います。

さて本日の本題

生態学的な環境の明らかな異変
を伴う変成プロセスが何年も何
十年もかけて、除々に蓄積され
つつ現れるという比較的緩慢な
変化を辿った場合、人々の感覚
は、異変に対し、慣れていく麻
痺する、感性が鈍麻するという
現象を伴ってしまいます。危機
がやってきているのに、はっき
りとは気づかない。

しかし、その異変が経済的損失
や生体への影響など実際の痛み
を伴う鋭角的現象、巨大な段差
として或る日突然現れ、日常生
活の日々の風景、お馴染みにな
っている生体リズム、平衡感覚
に対する明確な撹乱、意義申し
立ての如き緊迫した体感として
感知できるとなると話が違って
きます。意図せざるショック療
法とでも申しましょうか。

生態学的環境変化に対応する認
識過程で最も重要なのは、認知
における情報の受信者、つまり
見える側の認知感覚及び器官が
後発的な情報操作や既成概念と
いう認識論的障害物(ガストン
・バシュラール)によって汚染
され曇らされる以前の生体感覚
による直感的な違和、異常への
知覚・識別、その初発的な受像
への鋭敏な感受能力が何かを本
能的に掴んで異変を感じている
場合、
それをそのものとして受
け入れる、正直に自覚する、直
感的、無前提的、霊感的に感受
したものを疑わない、分析的理
性や論理(感情は嘘をつきません
が、言語は自分自身を騙す自己
洗脳の道具ともなりうる)
によっ
て誤摩化さないということであ
ります。

この点では、やはり、近代民主
主義の土台骨を成すがゆえに思
想的限界を持ちつつも、ジャン
ジャック・ルソーの感性重視の
姿勢こそが、同時代のヴォルテ
ールやディドロ、ドルバックと
いった分析理性重視の啓蒙知識
人たちに比べ「原始的感性」
数段優れているかと思われます

(ルソーの告白録とドストエフス
キー「地下生活者の手記」を読
み比べて見れば両者が思想的血
縁者であることが解ります。
前者の敵と後者の敵が、また実
によく似ている。勿論ここにお
いても「敵の敵は味方」の法則
が当然成り立つのであります)

東浩紀著「一般意志2.0」など
最近、情報理論と政治の接点か
らまたルソーが注目されている
ようですが、新たな時代のエコ
ロジーの基礎理論は、ルソーを
時代に合致した形でーー思想的
限界を補修しながらーー復権す
ることから始めねばなりません


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東郷和彦氏のA級戦犯靖國合祀論



「祖父東郷茂徳の生涯」
東郷茂彦著
文藝春秋社
1993 密度の濃い名著です。

東郷茂彦氏は、日本古来の神道
や古事記・日本書紀に関する造
詣も深い。この分野での著書も
待たれるところです。

さて本題

靖國神社に祭られているA級戦
犯に関する東郷和彦氏の考えは
非常に独特であります。

満州事変を始め、太平洋戦争へ
と至る流れの中で、政治指導者
たちに責任を集約させ国民一般
を戦争責任当事者から免責する、
「日本人民は、悪しきファシズ
ムの犠牲者である。A級戦犯を
始めとする戦争指導者たちに騙
されていた」という考え方を東
郷和彦氏は断固拒否する。

むしろ国民一般にも加担者とし
ての政治責任がある。そうであ
る以上、国民総体の戦争責任を
代理して引き受けるかのように
自らが命をもって自己犠牲的に
負担し、國家、民族のためのみ
ならず、二度と戦争の惨禍を繰
り返さないためにも自らが捨て
石となり「大義」のため死んで
行ったA級戦犯の方々
に一般国
民が感謝の気持ちと共に参拝す
ることは、戦争イデオロギーを
肯定するのとは別個異質のベク
トルを有している。むしろ戦争
責任を日本国民が総体として深
く認めた上での贖罪的参拝であ
るとは考えられないか。

この種の参拝姿勢ならば中国サ
イドにも納得が可能な、むしろ
歴史的経緯の詳細含め相互理解
と共有さえ可能な筋の通った価
値観ではないか。東郷和彦氏の
問題提起は非常にユニークかつ
逆説的であります。

この記述に含まれている問題群
はーーあくまで私の解釈によれ
ばーー歴史の真実を中国共産党
の偏った史観から解放するとい
う意味合いをも含みます。

松井石根大将や土肥原賢二大将
が、中国の民族と文化、歴史を
深く知り、それを愛していたの
はまぎれもない事実ですし、石
原莞爾や板垣征四郎の東亜連盟
思想をどんなにねじ曲げ、牽強
付会的深読みをしてみたところ
でそこに侵略思想を見ることは
できない。満鉄の思想家である
橘樸
はむしろ読めば読むほど中
国の立場で発言している。

中国共産党の偏った史観の信奉
者たちがそこまで深く勉強して
いるとは思えず、山室信一氏が
「キメラーー満州国の肖像」
(中公新書)で描いているような
長短含めた矛盾の総体
を歴史的
事実としてきちんと堀り下げ
「意図したこと」及び「結果と
して起きてしまったこと」の巨
大な落差を歴史の教訓として正
確に伝えていく必要があるのだ
と思います。

参考文献)

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「歴史認識を問い直す
靖国、慰安婦、領土問題 」
(角川oneテーマ21) [新書]


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東郷和彦氏の靖國神社観



「祖父東郷茂徳の生涯」
東郷茂彦著
文藝春秋社
1993 知られざる名著です

本日の動画
(文字をクリックすると動画が
見れます)

東京裁判名場面

政治的側面から見た場合の靖国
神社に関します事柄は、歴史認
識もからめた複雑かつデリケー
トな難問を孕み、過去において
も、地政学的国際情勢との連鎖
の中、再三再四外交問題へと発
展してきており、国内において
も階層を問わぬ透明度の高い広
範囲なコンセンサスを得られて
おらず、日本における重要資料
や論文をまとめた関連資料等の
諸外国へと向けた翻訳が不十分
で、研究者向け・一般向け問わ
ぬ対外的説明責任が果たされず、
統一ある見解、制度、対応策が
なかなか採択されない遅滞状況
があります。

目下その状況を悪意でもって強
圧的にねじ曲げ政治利用しよう
とする勢力もあり歴史の偽造が
されかねない状況にて要注意で
あります。

そんな中で、靖国神社に関する
東郷和彦氏の論考は、A級戦犯
に関する意見も含め、将来に向
かって非常に参考とすべき多く
の重要な知見、建設的提案等を
含んでおります

礼拝施設としての神社本体と遊
就館など歴史的遺物遺品等の展
示施設との分離を東郷和彦氏は
出張する。

私見によれば、これは宗教と歴
史、価値認識と事実認識の分離
を意味しており、その流れの中
で、宗教という価値認識の体系
の中では、価値観としての説明
責任を果たし、歴史上生起した
る重大事件等への事実認識にお
いては、結果として起きてしま
った事柄総体としての悲劇を、
時間軸に沿いつつ個別の価値認
識を混入せず、敵味方関係なく
まず冷静かつ客観的に何が起き
たかを再検証し、そこから世界
史的普遍的合意形成へと結びつ
く可能性の高い倫理的教訓を反
省的に汲み取ろうとされている

その議論の視界の中には、中国
大陸における日本軍の戦争犯罪
もあれば、当然、広島・長崎も
あり「戦争の悲惨さを将来世代
にわたり伝えて行く」
という大
命題へとつながっていく
のであ
ります。

その上でA級戦犯の問題に関し
ても、彼らが侵略戦争の尖兵だ
った訳では決してなく、國民総
体の責任を負う形で國家のため
重たい公的歴史的役割を分担し
みずから犠牲としての公義的使
命を甘んじて受け止め、勇躍と
して死んでいった、そのことに
対し国民が畏敬と感謝の念を感
じて参拝することは、特攻隊や
個々の戦闘行為で戦死された方
たちを軍神としてお祭りする行
為と質的に決してイコールでは
ないにせよ、侵略戦争への肯定
的イデオロギー的讃美、軍国主
義への加担とはまるで関係がな
い、それを諸外国に対してもき
ちんと説明すべきだ、説明責任
を果たし、意見具申すべきは意
見し、議論すべきは堂々と議論
すべき
だというのが東郷和彦氏
のお考えのように思われる。同
時に国際的なコンセンサスがえ
られるまで閣僚の公式参拝とか
は中止
の上、歴史上の事実認識
への探求を諸外国との議論もか
らめつつ進行させていく。その
思想的背景にあるのは、言うま
でもなく終戦時、昭和天皇の決
断に大きな影響を与えた人物で、
悲劇の外相とも称され氏の祖父
にあたる東郷茂徳の存在であり
ます。(「祖父東郷茂徳の生涯」
東郷茂彦著、文藝春秋社1993」
が知られざる名著です)

東郷和彦氏は、京都産業大学の
教授として活躍のかたわら、年
に一度、歴史教育の一環も兼ね
学生たちを引率して靖国神社を
参拝し、遊就館を訪れるという

私個人も、数多くの戦死自らの
命を犠牲にして國家と民族のた
めに尽くされた方たちには、戦
死された方々、特攻隊員の方々
A級B級を問わず、現場の責任を
一身に背負って死なれた方々は
「高邁なる軍神」と認識の上、
日々お祈り申し上げております

靖国神社、乃木神社、東郷神社
などに時々参拝にでかける他、
信仰者として日々の礼拝的勤め
の中で、とりわけA級戦犯にて
刑死された方たち(具体名は申し
上げませんが)の霊魂のこめられ
し歴史的遺物を大金をはたいて
身近に取り寄せ、特別な礼拝供
養の対象物としつつ報恩感謝の
お祈りを常時欠かさぬようにし
ておる次第でございます。

参考文献)

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「歴史認識を問い直す
靖国、慰安婦、領土問題 」
(角川oneテーマ21) [新書]


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浅羽通明氏「何もせんほうがいい」政治思想の分析




本日の曲

(文字をクリックすると曲が聴け
ます)

高橋由美子 
コートダジュールで逢いましょう


高橋由美子
そんなのムリ!


昔、高橋由美子のラジオ番組を
聴いていたことがあります。

理髪店をされているお父さんや
家族のエピソードなどプライベ
ートなお話がとてもおもしろか
ったです。アイドル冬の時代に
親衛隊文化の灯火を継続するに
あたり多大な功績があった人物
であり、もっと評価されてもよ
い人だと思います。

さて本日のテーマです。

積極的保守思想と消極的保守思
想という分類項目から類推する
に、たとえば浅羽通明氏の唱え
る「何もせんほうがいい」保守
思想
は一体どちらに帰属するの
でしょうか。一見したところ、
いかにもヤル気のない、萎縮し
た、マイナス指向の語感的イメ
ージがつきまとい後者に分類さ
れるかに見える。しかし私個人
の解釈によれば消極的保守思想
には分類されない。なぜか。

自発的・意志的に無為を選択す
るという政治的決断には、ある
種の主体的積極性と歴史形成力
としての戦略論的ベクトルが含
まれてくる。状況の推移、カオ
ス的生々流転が付け焼刃として
の浅知恵的作為にかすめとられ
今よりさらに悲惨な破局の連鎖
を引き起こしかねない時に「現
状を維持せよ。今の状態でとど
まれ」という静止命令を下し、
事態が沈静化するまで戦略論的
時間稼ぎをするというストッパ
ーとしての役割を担う保守思想

と位置ずけることができるから
です。なし崩し的に、何もでき
ない故に何もしなかったのでは
決してない。むしろ「何もせん
ほうがいい」無為の状態を維持
することには意志的で禁欲的な
忍耐力がいる。案外難しいかも
知れない。

浅羽通明氏の「何もせんほうが
いい」政治思想が提起されたの
は、3.11の地震が起きて、福島
原発の問題で世間が騒然として
いた最中であり、反原発を唱え
る(例えば山本太郎的)左翼への
異論という側面を含んでいた。

浅羽通明氏の言及は満州事変か
ら太平洋戦争へと到る昭和史に
及び陸軍における急進的政治軍
人たちの台頭が「何かをせねば
ならない。このままではいけな
い」と誠実な義憤からとは言え
結果として失敗の連鎖を招いた
歴史上の悲劇を踏まえての発言
だった。浅羽通明氏は書いてな
いが、226事件における昭和天
皇の決断や日本のケインズとし
て最近では経済評論家の三橋貴
明なども高く評価している高橋
是清の経済政策と軍部との葛藤
などもひよっとしたら念頭にあ
ったかも知れない。

「流行神」という極小のメディ
アで発信されてはいたものの、
保守論談としては極めて密度の
濃い考察というのが私の感想。

孫子、クラウゼビッツ、毛澤東
の持久戦論、レジス・ドブレ、
ボーゲンザップ、ワイリー准将
へといたる戦略論戦術論の名著
が必ず説いておりますように、
戦略には、攻撃と防御、前進と
停止、ゲリラ型消耗戦と撤退期
が必ずあるように確かに「なん
もせんほうがいい」「何かをし
てはかえっていけない」時期と
いうのは必ず存在する。

問題なのはその静止命令をどの
時点で下すのか、どの時点まで
維持するのか、そして「何もせ
んほうがいい」状況が「何とか
せねばならぬ」作戦状況へと変
化した場合、作戦変更の時期は
一体いつなのか、「静止状態」
によって獲得された時間差利益
正確に言えば「後発者利益の効
(渦中の混乱した状況下でな
く、だいぶいろんなことが解っ
た段階で、冷静緻密な判断と共
に時間進行に伴う先行者たちの
試行錯誤モデルから最小労力・
最短時間で多く学ぶことができ
る)
」を最大値として観測でき
る計測地点とは一体いつなのか
正確に読み解く必要がある。静
止命令を解除するのはその時点
であり、そこを読み違えないこ
とが最も肝要といえるのであり
状況の推移に応じて作戦計画を
随時変更することは変節でもな
ければ転向でもない当然かつあ
たりまえのことであります


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積極的保守思想と消極的保守思想1



アナウンサーとして活躍中

本日の曲
(文字をクリックすると音楽が
聴けます)

La vie , La vie --
Michel DELPECH


ミッシェル・デルペッシュは大
好きでありまして、今でもよく
聴いたりします。落ち着いた名
曲も多い。基本的にはポールマ
ッカートニーの影響が大きい人
だと思います。

さて本日の本題です。

専守防衛的発想に見られるが如
き消極的保守思想の限界、外部
世界を、必要最小限の函数とし
てのみ想定する御隠居様的独立
自尊型政治思想の限界性
をはっ
きり象徴しておりますのが中国
から飛翔してくる大気汚染物質
PM2.5みたいな他者責任型政
治事象への対処法をめぐる問題
群でしょう。

自分の持ち場だけ守っておけば
いい、よけいなお節介はやめて
おこう、面倒くさい議論や衝突
はできるだけ避けたい、そのう
ち時間が解決するだろう、みた
いな風には決していかない

はっきり言ってしまえば、日本
が国家としても民族共同体とし
てもあんぐり口を空け、ボケー
ッとして何もしなかった結果、
隣から汚物が飛んできて突然顔
にブチ当たったという不愉快で
腹立たしい話なのであります。

日本には、長年、経験により培
われた環境問題に関する技術上
及び法整備に関する奥深いノウ
ハウがあり、未経験の後発国が
それを学ぶことで、試行錯誤の
時間と労力を短縮して早期の対
策がとれた筈なのです。

問題はしかし被害者である日本
が加害者である中国に喧嘩を売
り居丈高に文句を言い要求を突
きつけ感情を発散させそれで終
わりという単純な話ではない。

東郷和彦氏がその著書の中でA
級戦犯の政治的歴史的位置ずけ
につき、中国に対する説明責任
を果たすべきことを強調されて
いる文脈
とこの話はリンクする
(後ほど詳しく展開します)

被害者である日本が、今や地球
規模とも称すべき広範囲かつ国
際的なその大気汚染による被害
をくい止めるため、加害者であ
る中国に対し、場合によっては
金を払いつつ、技術や経験を積
んだ人員を供与せねばならない

しかも、私利私欲を超越した次
元での公共的善意が、戦略的意
図の一環としてあるのでは決し
てない、環境ビジネスの売り込
みですらないことを明確に伝え
る、つまり危機に際しての必要
不可欠な措置
である旨、説明開
示義務を十分果たしつつ、日本
の国益のみならず中国自身のた
めにもなる公害防止活動に地道
に取り組まねばななりません。


ヘアーモデル時代

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