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露西亜と日本の実存的義兄弟関係を論ず

ロシアと日本との将来あるべき
理想的関係を考察する場合、石
油、天然ガス等一次産品含めた
経済交流も重要ですが、宗教・
歴史・文化を土台とした非西欧
型の伝統的民族主義による価値
観どうしの相互理解・相互交流

という側面も極めて重要かと思
われます。

ドストエフスキーやガルシン、
フョーロドフ、ソロヴィヨフを
輩出し、神秘的カオスと深淵を
内に含む宗教的民族と、神風連
や三島由紀夫を産んだ民族とは
その非ユーグリット型不条理性
的情念が貫徹するところの非定
型カオスの噴出プロセスにおき
まして深い血縁的類似性が認め
られるのであります。

プーシキンの詩は、実際の影響
関係もあったのでしょうが、そ
の詩の底流に流れる精神文化の
様相として宮澤賢治や高村光太
郎の詩との共通項が感じられる。
ガルシンと芥川龍之介は体質や
作風がよく似ている。ロシア人
はーーおそらくイラン民族とも
共通するのですがーー詩人を尊
敬する民族文化を有しており、
松尾芭蕉のみならず、岡倉天心
武士道、特攻隊の精神などを魂
の奥深い部分で理解することが
できる人達ではないでしょうか

その点は、「アメリカ的俗衆の
卵ども(三島由紀夫)」とは種族
が違う

ロシア民族との交流において重
要なことは、経済的合理性=功
利主義の西洋的価値観や損得勘
定のみによって交わるのでなく
ロシア民族特有の愛国者的神か
がり的不条理性的情念に訴えか
けつつ、魂と魂の実存的血流関
係=五分と五分の兄弟杯
を形成
しえた時はじめて、彼らの真の
隣人になることが出来、同時に
北方領土問題も解決するのだと
思われます。
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中露同盟の可能性を阻止する方法


本日の曲(文字をクリックす
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Madonna - Vogue

マドンナの歌とステージは、最
高度に凝っておりましてその豪
華絢爛たるブロードウェイ的演
出のただ中に今だ衰えぬ「妖艶
なる花」を感じとるのでありま
す。歌い手のみならず舞踊やス
テージを統轄する監督・アート
デレクター的役割をもこなしつ
つ、自作自演の中心星として自
ら君臨し光り輝く。スーパース
ターの貫禄躍如といったところ

さて本日のテーマ

元外交官の東郷和彦氏が月刊日
本5月号で、昨今のウクライナ
危機を契機にーG7の対応次第
ではーーロシアが中国やイラン
と接近する、とりわけ中ロ同盟
の潜在的可能性
如何を指摘され
ています。同時にウクライナ危
機は日本にとって千載一隅のチ
ャンスたりうるとも述べている
この政治分析及び情勢認識は基
本的に正しいというのが私の考
えです。

日本の積極的役割を期待すると
いう言及もその通りだと思いま
す。以下、私個人の考えですが
超大国アメリカの相対的な国力
の衰退及びオバマ政権による外
交政策の度重なる誤算によりロ
シアがめったにないチャンスを
獲得した。機を見るに敏なプー
チンがそれを野心的に活用して
いるというのが現下の地政学的
状況のようであります。

アメリカ・オバマ政権は次第に
漂流をはじめ、全体としてレー
ムダック化しつつある。何かの
陰謀だった可能性もあるのです
がノーベル平和賞受賞が手枷足
枷となってリアルポリティーク
な動きがとれない去勢されたオ
バマという限界的要素もあり、
ミシェル夫人一人統御できない
オバマ、その指導力の無さとい
う巷でよく聞く人的側面も共に
真実の一面なのでしょう。

ガス石油をはじめとする天然資
源の需給関係のみならず、経済
技術交流、企業交流も活発なヨ
ーロッパ諸国もロシアと摩擦や
紛争を起こしたくないのが本音

ウクライナも親ロシア勢力が帝
国主義的ロシアの傀儡で反ロシ
アが西欧近代の伝統的民主主義
的価値観を代弁しているとはと
ても言えず。反ロシア勢力の中
にネオナチまがいの過激派が混
入しているとか、ティモシェン
コみたいな政治家、実は水面下
でロシアとも太いパイプがある
とか、二項対立図式ではとても
割り切れない複雑怪奇な政治要
因があるのです。

ロシアの国際的孤立に乗じる形
で中国が次の手を打ってくるの
は火を見るよりも明らか。中国
を必要以上に挑発しないことは
大原則ですがイコール日本は何
もしないほうがいいということ
には決してならない。彼らが動
き始めるより前に先手を打つべ
きだ。以前、新潟県立大学教授
の袴田茂樹氏の見解と対比する
形でプーチンのことを少し書き
ましたが、今回のウクライナ情
勢は、日本の北方領土交渉に有
利に働く可能性があります。

ではどうすればいいのか。日本
は決してアメリカの手先や傀儡
子分ではない、対等な同盟国で
あり、一貫した信念に基づき独
自外交を遂行すべくウクライナ
情勢に仲裁者として乗り出す必
要がある、否、むしろ積極的な
関与・介入をぜひ行うべきであ
ります
ロシア・ウクライナ両
国の動向、意向次第では、物的
経済的支援もさることながら平
和維持活動をメインとした自衛
隊の派遣を提案すべきと考えま
す。それにより日本は軍国主義
国家だという中国共産党のデマ
ゴーグ的共同幻想を木っ端微塵
に粉砕し、同時に、北方領土を
返還してもよい信頼できる隣国
だとロシアの一般大衆に印象づ
けることが可能であります。
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玄洋社関連の資料・父・祖父・北九州


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復興の歌ーーゲルニカ

戸川純の歌唱力もさることなが
ら作曲家・上野耕路氏のセンス
が光る

復興の歌・ライブバージョン

本日のテーマ

メインが那須塩原。ごくたまに
川崎。或る実務系の専門家ーー
法律家や建築士含めーーの関わ
る会が亡き父を表彰したいとの
こと。ありがたくも名誉なお話
です。父もこの会の参加者とし
て創立に深く関わる。

父はこの会を楽しみにしており
会にまつわる実務的話やエピソ
ード等を私も何度か聞かされま
した。ささやかながら老いてな
を世の中の役にたつ社会的役割
ーーその一端ーーを担っている
と息子に自慢したかったのでし
ょう。

父も祖父と実によく似ていて外
面はよかった。勤勉、まじめ、
世話好き。めんどくさいことを
進んで積極的に引き受ける。困
っている人たちの相談に乗る。
ぶらぶらしているより細々働い
ている時が実に幸せそうだった

過去自衛隊でも父の素朴な勤勉
さ、まじめさは多くの人に好ま
れた。ただし我々家族の知る父
は欠点だらけの人間。多くは語
りませんが・・・・・。

読書ーー久しぶりに黒龍會編著
「東亜先覺志士記傳」再読。帝
国主義時代における日本の対朝
鮮政策、大陸政策の野心的本質
が、馬鹿正直なくらい露骨に書
かれてあり、その意味で資料的
価値が高いのであります。デー
タの記述は意外に正確。全体を
貫く思想に関しては、当然批判
的に読む必要があります。同時
に頭山満、内田良平、武田範之
等大陸浪人たちの愛国的冒険奇
談には、この時代特有の或る種
血湧き肉おどる英雄主義とロマ
ン主義とがたぎっております。
これを魅力と云わずして何とい
う。おそらく、他の帝国主義諸
列強もその爬虫類的特質が五十
歩百歩だったに違いありません
しかし日本には亜細亜諸民族の
政治的覚醒・解放独立という遠
大なる理想が存在。これは歴史
的事実なのであります。

玄洋社関係の資料にも目を通す
頭山統一氏の著書、石瀧豊美氏
のものなど。前者は再読。頭山
氏は、頭山満氏の孫。偉大な祖
父の墓前にてピストル自殺した
とか。理由は解りません。その
著「筑前玄洋社」は、村上一郎
の「北一輝論」を連想させる情
熱的で緊迫した文体。名著だと
思います。なんでこんな世界に
心惹かれるのか。自分は九州福
岡にて産まれ幼少期そこにて過
ごす。明らかに父・祖父の家系
なども影響しております。その
意味で「玄洋社」は、私の文化
的遺伝子の一部かもしれず。

父に「玄洋社」のことを訊いた
ことはありませんが、多分、大
嫌いだった筈。その点、歴史に
関する私の好みは、父より祖父
により近いのかもしれません

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理化学研究所をめぐる昨今の出来事



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戸川純ーー母子受精

戸川さんのコンサートでは一番
もりあがった曲でした。

ハメルンズーー母子受精

その元になったハメルンズの曲
こちらもなかなかすばらしい

ハメルンズーーパノラマ

さて本日のテーマ

理化学研究所をめぐる昨今の出
来事は、小保方晴子氏を含む共
同論文執筆者・指導監督責任者
及びSTAP細胞の実在に関す
る真偽を問う問題から、日本に
おける科学の研究体制その組織
とシステムの将来にわたる改変
方法の如何を問う本質問題へと
事態がスライドしつつあるかの
ように見えます。

マスコミの無責任な追求姿勢は
相変わらずで、問題が「真」で
あるか「偽」であるか、その表
層をしか見ておらず、果ては独
断的憶測からなる人間関係の痴
情を問うかのごとき下品な言説
も乱舞しーーー毎度のこととは
言えーーあたかも魔女狩りの様
相を呈しつつあります。

第四権力=マスコミ権力に追随
する御用知識人、批評家、学者
などメディアに登場する諸々の
電波怪獣型言論文化人たちが潜
在的に依拠している科学理論は
見たところカール・ホッパーの
提起した「完全反証理論」
であ
るかと思われます。すなわち検
証命題を一つ一つ究明していく
厳密な証明実験プロセスにて一
個でも「偽」があれば、全称命
題そのものが本質的に偽である
とされる。その決定的に意味を
持つ、一つ、二つの反証を拡大
的にとりあげようとする姿勢で
あります。

しかし、科学にはもっと違った
方法論や検証理論も存在します。

たとえば、それに対し、擁護論
者たちが潜在的に依拠している
のは、見たところAJエイヤー
などが提起した「部分検証理論」

であるかのごとく思われます。

すなわち検証命題が一つでも真
であれば検証の意義・価値が持
続的に存在する、時に稀少な例
外事象から歴史的大発見が生起
し、従来の学説がひっくり返さ
れることもありうるという訳で
あります。

今回の出来事に関し、私は上記
二つの検証法でなく、第三の方
法論、Iラカトシュの提起した
問題の解法
がより本質的ではな
いかと考えます。

科学上の学説の基底に横たわる
法則は、検証可能・反証可能な
対象として全体から切り取られ
極限された仮説にのみ帰属する
のではなく、コンテクスト全体
=測定装置や観測装置など含め
た「研究プログラム」に属する
という考え方です。

であるとしたならば、より根本
的な問題は「研究プログラム」
の総体を、一個一個の極限され
た部分へと解体し「偽」を証明
して、お役所のごとき減点主義
を採用する、検察官のような断
罪の姿勢で始終するというので
はなく「研究プログラム」にお
ける方法論上の質を高める工夫、
問題があるのであれば改善の努
力を継続しつつ、大胆な仮説や
ユニークな発想を減殺しない、
むしろ積極的に奨励することが
重要
ではないかと考えます。

世間的には奇人変人に分類され
なねない個性的な研究者たち

パラノイアのごとき深い確信と
共に大胆な仮説を提起したり既
成概念やら前例に囚われぬ奇抜
な発想を編み出せる自由闊達な
雰囲気、世代の壁や出自・社会
階級の如何とも関係なく忌憚な
き意見を出し合って活発に討議
できる場を持つことが何より大
事なのであります。あんまり悪
者探しの魔女狩りみたいなこと
をやりすぎて、規則規則でガチ
ガチにしてしまいますと硬直し
た組織原則の下で自由な発想と
いう何より価値ある内実が圧殺
されかねない。

昨今のソニーやパナソニックの
凋落ぶりは、肥大した組織の中
で、研究者・技術者たちが、全
体を構成するところの単なる機
械部品と化し、官僚的制約に縛
られ、この自由=パイオニア的
冒険精神
を喪失したことに大い
なる第一原因があるのでありま
す。この反省や教訓を忘れては
なりません。

参考文献)

AJエイヤー著
「言語・真理・論理」
岩波書店 1955

カール・ホッパー著
「科学的発見の論理」
恒星社厚生閣 1972

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怪死した或るジャーナリストの思い出2



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ゲルニカ パノラマアワー

戸川純さんは、幻想文学系のフ
ァンや耽美系の女性たちにもカ
ルトな人気がありました

大昔、まだ無名時代の浅羽通明
氏、蝋人形製作の仕事をされて
いたH氏、それに私の三人で戸
川さんのコンサートを見に行っ
たことがあります。もう一曲

磁力ビギン

さて本題

「俺んち少し寄ってくか。ビー
ルくらいなら飲める。いろいろ
話そうぜ。」

きむ君の相貌は、朝鮮民族特有
の特徴ある顔つきだった。細目
でやや頬骨が出ている。身長は
小柄で、背筋をピーンと伸ばし
スタスタ歩く。語り口は早口で
情熱的。ユーモアのセンスがあ
って、時々、巧みなブラックジ
ョークを言う。自分で言ったジ
ョークの出来栄えの良い時片方
の眉をひそめて笑う癖があった

当時、彼の鬱病とアル中は、い
くらかマシなレベル。ものすご
くひどくなる一年前だった。

「家賃が安いという以外なんに
もない殺風景なとこだけどさ」

中野の狭い裏路地をくねくねと
くぐり抜けた先に、木造二階建
ての○○荘があって、きむ君は
当時そこに住んでいた。四畳半
一間、炊事・トイレは共同。生
地の荒れたむき出しの畳の上に
は書物や資料が散乱。北朝鮮関
連のルポルタージュなどに混じ
り、坂口安吾の小説や竹中労の
本、新左翼の雑誌などがあった

「ブンド(共産主義者同盟)の過
渡期世界観というのは、一体ど
んな理論かというと・・・」私
が話し始めた途端、「やめよう
ぜそんな話」きむ君がイライラ
した口調で遮った。

さらに私が新左翼各党派の世界
観・哲学・戦略等をかみ砕いて
解説しようとしたところ・・

「世界観だの、世界解釈だの、
革命理論だの、身近な生活の糧
にならないものは、もううんざ
りだなーー何も残らない。俺も
今までさんざんやってきたが、
結局何も産まなかったよなー」

「主体思想の批判的研究とか興
味惹かれるテーマじゃないのか
な。きむ君の領域だよ」と私。

「俺も思想が嫌いじゃないが、
ガールフレンドがいるのか、い
ないのか、その女はどんな性格
の女か。明日、朝、昼、何を食
べるか。誰と会って有意義な時
間をすごすか、こういう人生に
とってより身近で本質的な事の
方に関心があるほうだなーー」

そこで私は、きむ君に合わせ、
お互いのプライぺートな話題、
現在進行中の女性関係とかに話
をスライドさせた。お互い話を
していて段々分かってきたのは、
きむ君にも女友達が存在する事
しかし、どうやらうまく行って
ないらしい、ということだった
×1の女と付き合っている。感
情の行き違いの末、口論になっ
てもめた。気まずくなった。

「多分お互い傷ついてるなーー
向こうもハラたててる筈。俺も
頭きてるし」ときむ。

しばらく距離を置きたい。でも
さみしい。どうすればうまく行
くのだろうか。仲直りできるだ
ろうか。ということを、きむ君
は真剣に問うて来た。

「きむは、迷信だと思うかも知
らんが、けっこうこれがよく的
中するのだよ」

と言って、当時、まだ私にとり
研究の最中で趣味の世界にあっ
た生年月日と名前の占い一式を
披瀝してみせた。

きむ君と女友達Aさんとの相性
未来予測。どんな事に気をつけ
たらよいか。友達から彼女にな
るため最短ベストの攻略法には
一体どんなのがあるか。デート
の場所はどこがいいか。微に入
り細に入り丁重に説明した。

「へーえ。そんなこともできる
んだ。意外によく当たってるじ
ゃん。驚いた。ひょっとしてそ
れで十分食っていけるんじゃな
いの?」ときむ。

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怪死した或るジャーナリストの思い出


本日の曲

The Clash
Magnificent Seven


かなり大昔、よく聴いた曲です

左翼のピュアな精神をパンクに
表現したような伝説的グループ

もう一曲

スカイ レストランHi-Fi Set

Hi-Fi Setはいまでも大好きで時
々聴く機会があります。

さて本日のテーマ

きむ・むい君は、きわめて才能
豊かなフリー・ジャーナリスト
でした。元総連幹部、北朝鮮の
体制批判者、風俗産業への勇気
ある潜入ルポライター、強度な
アルコール中毒患者として仲間
と教訓を共有すべき体験的記述
者、金日成の主体思想のみなら
ず新左翼などあらゆる過激思想
や運動への克明かつ辛辣な批判
的観察者でもありました。

自分が朝鮮民族の血統だという
歴史的現実に関し、きむ君は強
烈なプライドを持っておりまし
た。同時に「在日」は、朝鮮半
島で真の同胞として扱われない
異邦人であること、日本国内で
も差別や疎外の対象とされ帰属
主体が自身の他どこにも存在し
ない「在日という独自の民族」
だと深く自覚していたのであり
ます。

大阪法経大関係者が核の技術を
北朝鮮に密かに輸出している問
題をルポ中、彼は、謎の怪死を
遂げました。何年か後、或る著
名な雑誌がきむ君の謎の怪死事
件を取り上げ、北朝鮮の工作員
による暗殺ではないかと記事を
出したことがあります。

きむ君とは昔よく過激派の話を
しました。

「T派は、三里塚では一大勢力
だよ。全国総動員をかけたら四
五百人は集まる。援農は熱心に
やるし精神障害者への取り組み
も真剣で本腰入れてる。ただ週
に何度も集会じゃ、ヘビーだわ
な。我々みたいなグウタラじゃ
到底ついていけないなーー事実
T派にいて、ついていけなくな
り落ちこぼれた人が、ここなら
多分大丈夫、やっていけるだろ
うというのでブントH派にたど
り着き参加を申し出て、それで
彼はT派を抜けてブントH派に
入ったという実例がある」と私

きむ君が質問する「ブントH派
って実際はどんなだったの?」

「あーあ、あそこは全国総動員
かけてやっと二十人集まる程度
核となって動いている人間はせ
いぜい十人くらいかなーー。三
里塚の現地集会では、人が集め
られなくて、一人でスピーカー
を担いで演説しながらデモをや
る・・・なんてことがよくある
すると、あわれに思った他のセ
クトから、H派頑張れよ、と声
援が飛んでくることがあった」

「それで世界革命とか本気で言
ってる訳?」きむ君が笑いなが
ら質問する。

「まぁ、全体としてはごく少人
数だけれどお医者さんでお金持
ちの有力シンパが複数いて何と
かかんとか成り立っている状態。
なのにその少ない党派の中で党
内論争が起きてしまい左派が怒
ってオン出て行った。これがそ
の左派の奴らが発行した機関誌
なんだけどさ。」

私が印刷物を渡すと、きむ君が
腹をかかえてゲタゲタ笑いはじ
めた。

「ただでさえ、ちんけな極少セ
クトなのに、さらに、ちっぽけ
なその分派がいるなんてーーー
あーーあおかしい。」

「議長はすざましい読書家で一
応理論家肌だよ。善人すぎる。
おまけに欲がない。朝鮮問題は
詳しいよ。色んな事情から朝鮮
の人たちに恩義を感じているら
しい。宇野弘蔵を批判的に継承
しょうとしている。マルクスの
みならずウエーバーの研究にも
熱心だ。根本的にはバリバリの
左翼だが、二二六事件の青年将
校・磯部浅一に熱いシンパシー
を示したり三島由紀夫を敵なが
らあっぱれと評価したり、なか
なかおもしろい視点の持ち主。
天皇制の徹底した批判的研究者
だが、菅孝行と同じで本当は天
皇が大好きなんじゃないの。い
わゆる屈折した愛というやつだ
な。唯物論者としては異色だが
仏教の研究家だったりする。へ
たな坊主なんかよりはるかに詳
しい。ゾロアスター教にも関心
があるらしい。京都学派一般、
西田哲学や梯明秀、日本のエリ
ック・ホッファーとも称すべき
田中吉六の影響が大きいみたい
会ったことはないけどな。それ
に俺はマルクス主義者ではない
し、組織構成員でもないただの
野次馬だよ」

「よくそんなに詳しく知ってる
なーー。で、三里塚の現地集会
には結局何人が集まるの?」と
きむ。

「三人とか四人とか、少ないと
きは一人とか。」

それを私に言わせ、またそれを
聞いて、またまた、涙が出るほ
ど、きむ君は笑いころげるので
ありました。

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反日から親日への弁証法

反日を掲げる韓国、中国それぞ
れの政治的立場は微妙に違う。

何かの存在を根底から否定する
反発力としてのベクトルが、客
観的に見て不自然なくらいあま
りに強すぎる場合、国家・民族
においても、個人の場合同様、
初発の独自的アイデンティティ
形成に失敗・挫折している場合
が意外と多いものであります。

封建的父性原理を強固に否定す
るフェミニズム運動の女性闘士
が、父性の否定を執拗に続ける
うちその人自身がまさに父性そ
のもののごとき疑似男性権力と
化し、その不自然な性の抑圧形
態=中性の化け物型女オヤジ女
ゴジラ型への無意識的変成プロ
セスが同じ女性たちからもひど
く嫌われる、そんなこんなで結
局は父性の支配から永遠逃げら
れないとか。似たような事例は
他にもあります

否定の否定としての肯定へと至
るプロセスには、引力圏から必
死で逃げようとして逃げられず
懸命にもがき続けている複合コ
ンプレックス集合群としての心
理主体が存在
しているものであ
ります。

到底自然体とはみなし得ぬ懸命
な全否定に走らねばならない程
否定すべき対象物の影響を強く
受けすぎて、結局、離脱ができ
ない、かといって距離も置けず、
夾雑物なき純粋培養、無菌室で
の自己形成主体の掘り下げが全
く困難となっているケースとか
であります。

これを解決する方法はあるので
しょうか。私見によりますと二
つの方向性がありえます。

元外交官の東郷和彦氏も著書の
中で触れておられるように統一
された朝鮮民族の新しいアイデ
ンティティが彼ら自身の手で自
然に育つのを待つといった方法
一番紳士的でバランスのとれた
考え方であることは言うまでも
ありません。

もう一つの方法は、親日という
選択が、同胞からいかに批判さ
れようとも、日本と連携するこ
とで誇りと繁栄をもたらし、ア
イデンティティ形成上も魅力的
な選択であると深く確信できる
東亜連盟的アジア主義への包摂
という方法。当然、歴史の逆行
だと誤解されかねない危うさを
含みます。ただし、多数派の通
説を覆すことで進化する学説の
世界で近い将来議論の俎上に乗
せられる可能性が高いです。

後者を選択した場合、植民地主
義的経済主義・功利主義のみで
はダメなのでありまして、我々
日本人が主張する大アジア主義
が、信じるに値する、参入が容
易な、親近感を持って接するこ
とができる東洋的武士道や霊的
国防論、魂としての万古不滅の
精神的価値観であること、彼ら
に対し民族的尊厳を尊重しそれ
を命がけで守り通す姿勢等が必
要とされてきます。過去におい
てそれが最後まできちんと貫徹
できなかったという意味での歴
史的反省こそ必須であります。
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差別問題と私


本日の曲(文字をクリックする
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真夜中のボサノバ

この曲を歌わせて彼らの右に出
る人はいない。完璧であります

本日のテーマ

若気の至りとでも言いますか、
二十代の前半私も左翼文献に傾
斜した時期がありました。トロ
ツキーの「わが生涯」とか、ロ
ーザ・ルクセンブルグの書簡集
とか、ロシアナロードニキの先
駆者で伝説的人物とも言えるウ
ェーラ・フィグネルの「遥かな
る革命」とか主に文学的観点か
らの興味でした。

しかし、すでにドストエフスキ
ーやベルジャーエフ、シェスト
フ、小林秀雄、林房雄といった
人たち、村上一郎「北一輝論」
に心酔してみたり、学者では、
勝田吉太郎や猪木正道みたいな
人たちも読んでいた影響で、マ
ルクスを百パーセント確信の上
革命運動や階級闘争を指向する
ことは不可能であり当然のこと
ながらセクトの党員になるとい
う意識は極力薄かった。

周縁的には、竹中労や平岡正明、
菅孝行、いいだもも、関曠野な
ども熱中して読み漁ったもので
あります。特に竹中労と関曠野
は大好きでして、後に至り著者
を中心とする勉強会に参加する
ほどでした。とりわけ関曠野氏
とのつながりは長く続きました

(竹中労氏は、基本はアナースト
でしたが、里見岸雄や北一輝な
どにも造詣が深く、鈴木邦男氏
などにも影響を与えています。
関曠野氏は、ギリシア思想史と
りわけプラトンの批判的解読、
シェークスピアのハムレット論
イエ社会批判などが卓越した業
績。ニューアカ全盛期には、柄
谷行人、浅田彰氏などとも対論
独特の磁場を持つ第三局を構成
アンチマルクスの社会主義思想
家たち、フーリエ、オーエン、
プルードンらの再評価など独自
的角度からなる思想の深読みが
おもしろかった。最近では皇室
と自衛隊の再定義・評価なども
行っており、もはや左翼の範疇
にほとんど入りません。反原発
の神様と言われた故高木仁三郎
との対談本が復刊されました)

大学時代、私が下宿していた場
所は、大阪の南でしたが、近辺
には、在日朝鮮人の方たちや被
差別部落の人たちも多く住んで
おり、水平社以来の社会運動も
活発な土地柄でした。先ほど述
べました左翼文献との連なりで
ーー大学の勉強に支障が出ない
範囲にてーー「差別の問題」と
も取り組んだのであります。

大学では主に建築史や美術史を
学びましたが、授業の中で頻繁
に登場する岡倉天心やウィリア
ム・モリス、ラスキンといった
人たちは社会思想家・運動家と
しての側面も有しており、柳宗
悦は、朝鮮半島の歴史・芸術文
化に傾斜、差別の問題とも深く
関わってきます。


大学のクラブボックスにありま
した部落解放研究会に足を踏み
入れ、いろんな議論に触れるこ
とができました。解放研の背後
に存在していたのは新左翼=共
産主義者同盟(第二次ブント)元
議長さらぎ徳二氏の流れでした
が、割と自由闊達な議論ができ
セクト構成員以外の人たちとも
多彩な交流を持つことができま
した。

当時解放研に出入りして、後に
AV女優のルポを書いて有名に
なった永沢道雄氏、フリージャ
ーナリストになったきむ・むい
氏、女性専従活動家のMさんそ
れに私の四人で酒を飲んだこと
もあります。きむ・むい氏は当
時、朝鮮総連の幹部で、大学内
にあった朝鮮文化研究会のリー
ダーを兼務、その後、路線対立
を経て総連を脱退、北朝鮮批判
の急先鋒を担うことになります

きむ氏とは、その後、東京にて
竹中労さんの勉強会で偶然再会
以降、時々酒を酌み交わす親友
となりました。しかし、きむ君
は、ジャーナリストとして油が
のり、有名になるかならないか
の矢先、北朝鮮の特務機関が関
与したとおぼしき不可解な最後、
謎の死を遂げることになります

元外交官の東郷和彦氏主宰によ
る竹島をテーマとする勉強会の
二次会で、きむ・むい君が死ん
で所在不明になった際、彼の部
屋を訪れ、死体となったきむ君
を最初に発見した人物と話す機
会がありました。

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那須塩原かもしか荘の温泉



本日の曲(文字をクリックする
と曲が聴けます)

虹色の湖
中村晃子とザ・ジャガーズ


昭和のレトロが漂う曲。なかな
か良い雰囲気です。

本日のテーマ

完全な休日がめったにとれない
のですが、温泉地に近接する地
理的環境という絶好の条件を活
用。隙間時間を利用してはいろ
んな場所に出かけます。

温泉地でよく訪れる場所は、旧
足利家の拠点でもある喜連川、
日光、鬼怒川方面、近隣の那須
以外では塩原方面へも時々足を
のばします。

その昔この地で尾崎紅葉が「金
色夜叉」を書きました。夏目漱
石、田山花袋、谷崎潤一郎、斎
藤茂吉なども塩原温泉を探訪、
文学的情緒の漂う土地柄でもあ
ります。

会津若松近郊の東山温泉も竹下
夢二や新撰組の土方歳三とゆか
りが深く、レトロな文学的雰囲
気の漂うひなびた温泉地ですが、
塩原はさらに規模が大きいです

食事をとり、温泉に浸かった後
は、ぶらぶらと街を散策してみ
たくなります。いたるところ昭
和の懐古趣味的残映が生き残る

これで木造建築の映画館とかア
ールデコ様式の喫茶店とかあっ
たら最高なのですが。

塩原温泉でおすすめは「かもし
か荘」
でしょう。経営は大江戸
温泉グループ。入浴料、宿泊料
ともリーズナブルな割に、やや
高級感も漂うプチブルジョアの
雰囲気。私の印象では年金生活
の御老人たちに大人気。連休と
かは、東京方面から家族連れも
やってくる。

泉質はかなり良い。循環なしの
天然温泉。ナトリウム、マグネ
シウム、鉄分が濃いです。保温
効果抜群。源泉近くが茶褐色に
染まるくらい鉄分豊富。特に女
性の方の体に良さそうです。

屋上に露天風呂がありまして深
山渓谷のパノラマや塩原温泉街
などが展望でき、なんとも言え
ない開放感があります。源泉の
温度は内湯よりやや高め。天然
温泉のため日によって赤茶けた
湯の花が浴槽の基底部に薄く積
もっていたりする。こちらも内
湯同様、保温効果抜群。腰の痛
みや神経痛などすぐに治ってし
まう。自然の恵みのありがたさ
を感じるひとときです。

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西郷隆盛「征韓論」から出撃せよ



本日の曲(文字をクリックする
と曲が聴けます)

Chico Buarque - Vai Passar

シコ・バルキは非常に才能ある
ミュージシャン兼小説家。

Vai Passarは軍事独裁政権の終
焉を讃える熱きプロテストソン
グ。非常にすばらしい。私の大
好きな曲です。

さて本日のテーマ

日本の伝統的右翼思想がアンチ
朝鮮の侵略的民族拝外主義の尖
兵だという考え方は偏見の最た
るものかと思われます。意図し
たことは、朝鮮民族の栄誉ある
独立と日本を先行モデルとした
殖産興業=近代文明国家の建設
と日本が強力に支援する資本主
義の独自的興隆及び日本と朝鮮
の民族としても国家としても対
等な善隣友好関係だった。

ところが蓋を開けてみると逆の
結果を産んでしまった。つまり
列強帝国主義諸国と同列か、そ
れ以上に錯誤ある功罪あい半ば
するやり方、ときに悪辣なやり
方で日本が朝鮮を政治力学的支
配下に強引に組み入れる結果と
なり、そのプロセスの初発にお
いて悪質な責任ある加担者とし
て玄洋社を始めとする有象無象
の右翼大陸浪人たちが登場して
くるのではないか。奴と奴らは
結託しており最初からグルだっ
たのではないかという訳であり
ます。もちろん私はそのような
解釈をとりません。

そもそも西郷隆盛の「征韓論」
にしてからが、当時の帝国主義
列強の侵略から朝鮮民族を防衛
するための基礎構築のため、み
ずからを捨て石にして混乱の渦
中に飛び込み、命がけの至誠ー
ーー西郷は生涯を通じてこのや
りかたを得意とした。詳しくは
勝海舟著「氷川清話」を参照さ
れたしーーをみせることで信頼
を獲得すべく日朝間の政治的融
和を計る使者として触媒的役割
をもっていたのではないか
、と
いう歴史解釈が今もって複数存
在しているくらいであります。

西郷隆盛の有する未発のアジア
主義は、その思想的後継者たち
の手でより豊かな大木へと保育
されたのだと思います。その思
想的潮流は二つある。一つは頭
山満、内田良平、杉山茂丸、武
田範之、権藤成卿をはじめとす
筑前玄洋社の流れ。もう一つ
は、西郷党の飛び地である旧庄
内藩が産んだ二人の異端的革命
児、大川周明と石原完爾であり
ます。

西郷隆盛を起点とする大アジア
主義の中には、当然、中国人も
朝鮮民族も包摂されてくる。西
郷が裏切られた革命家として憤
死したように西郷党の大アジア
主義も複数の何者かによって背
後から骨抜きにされたのであり
ます。結果として韓国一進会の
李容九は売国奴にされてしまっ
た。李の悲痛な叫びに内田良平
や武田範之は、弁明すべき言葉
が一切見つからなかった。なぜ
なら彼らとて歴史の流れに裏切
られたからであります。

李容九や一進会は、決して日本
人に騙されたのではない、日朝
が共有できる高い理想を命がけ
で信じ行動した結果
であり、そ
れを最後まで擁護しなかった日
本がやはり一番悪いのでありま
す。この問題は、大東亜の理想
のため軍人・軍属・特攻隊とし
て死んで行った朝鮮民族の御英
霊に対し日本国としてどう処遇
するかの問題へとつながる。彼
らとて靖国神社に祭られている
事実を朝鮮の人たちにもっと広
く知ってもらったほうがいい。

そうである以上、一進会や李容
九の信じた高い理想をもう一度
掘り起こし、内田や武田が挫折
し、こけた地点からもう一度我
々は再出発しーーたとえ大多数
の朝鮮の人たちから唾を吐きか
けられ、石を投げられようとも
ーー再評価・再発掘するべきで
ある。敵前逃亡せず事態と向き
合い最後まで朝鮮の旧同志たち
を擁護するのが日本人として当
然の責務だと私は考えます。

参考文献)

「西郷隆盛と東アジアの共生」
高大勝著ーー社会評論社

朝鮮大学校出身の在日コリアン
が書いた西郷の肯定論として異
色。安重根の「東洋平和論」に
も言及。

「大東亜戦争肯定論」
林房雄著ーー番町書房

「大西郷遺訓」
林房雄著ーー新人物往来社

前にも書きましたが林房雄は、
大好きな作家です。三島由紀夫
が「作家論」の中で詳細な分析
を加えており、三島の文芸評論
の中では、その鋭利な解剖学的
知見において白眉の出来栄えと
いえます

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