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浅羽通明氏の死生観



芦奈野ひとしさんの名作
「ヨコハマ買い出し紀行」
の主人公アルファさんに魅せ
られた時期がありました。
ドラマの随所に出てくるゴン
チチの曲の数々もすばらしい
(文字をクリックすると曲が聴
けます)

ヨコハマ買い出し紀行OVAOP

さて本題へ

「自死」という生き方を選択し
特に深刻な問題からではなく人
生の盛りが尽きる以前、肉体的
衰えがやって来て「自死」によ
る選択枝すらも不可能となる時
期を迎えることなく、自ら意志
的かつ主体的選択のもと自殺を
決行した論理学・科学哲学者の
須原一秀
について浅羽通明氏が
きわめて優れた解説を書いてい
ました。

「哲学的プロジェクトとしての
自殺」は、体中キューブだらけ
になり苦しみながら死ぬ圧倒的
大多数者という現実に対し、深
刻な苦悩や不幸からではなく自
ら選択的な死がありうることを
示した哲学的死への認識とその
思い切った断行という点で須原
一秀氏の思想が重大かつ今日的
な問題提起を投げかけているの
は事実でしょう。

浅羽通明氏が、単なるサブカル
ウォッチャーにとどまらず本格
的な教養人・思想家に準ずる鋭
利な分析能力の持ち主であるこ
とは認めますし(プロの政治学者
であり法律家でもある)氏の論説
とりわけ保守思想が、中島岳志
氏と並び触媒的に見ましても私
にとって興味深いものであるこ
とは事実です。(もう20年以上
前から面識があります。という
ことは氏のものすごく密度の濃
い極私的アジテーションペーパ
ー「流行神」につきシーラカン
スのごとき最古層の生き残り読
者でもあります)

しかし、神を深く信じ、見神者
として社会的実践に加わってい
る私の立場と、アルベール・カ
ミュの実存主義(とりわけ「ペス
ト」など)に類似する地点からサ
ブカル解説をはじめとする思想
構築をされている浅羽通明氏

び須原一秀とでは明白な論点の
相違が存するのであります。

「身体」を自己の私有物とは決
して考えず、神的な視点をも加
味した「公的身体=神から一時
的に与えられた借りもの」とら
え、人間を神の計画的歴史形成
や「見えざる手」の導きに依拠
るところの生成途上の霊的存在
者と認識する私の観点
からする
ならば「自死」はごく僅かな例
外を除き、公的身体への冒瀆行
為であり決して許されてはなら
ないことであります。信仰を有
する者と積極的な信仰を持たな
い者との神学論争めいた相違点
が出てこざるをえない。価値観
の違いというものであります。

「自死という生き方:覚悟して
逝った哲学者」(遺稿集)
双葉社2008年1月

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