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東郷和彦氏のA級戦犯靖國合祀論



「祖父東郷茂徳の生涯」
東郷茂彦著
文藝春秋社
1993 密度の濃い名著です。

東郷茂彦氏は、日本古来の神道
や古事記・日本書紀に関する造
詣も深い。この分野での著書も
待たれるところです。

さて本題

靖國神社に祭られているA級戦
犯に関する東郷和彦氏の考えは
非常に独特であります。

満州事変を始め、太平洋戦争へ
と至る流れの中で、政治指導者
たちに責任を集約させ国民一般
を戦争責任当事者から免責する、
「日本人民は、悪しきファシズ
ムの犠牲者である。A級戦犯を
始めとする戦争指導者たちに騙
されていた」という考え方を東
郷和彦氏は断固拒否する。

むしろ国民一般にも加担者とし
ての政治責任がある。そうであ
る以上、国民総体の戦争責任を
代理して引き受けるかのように
自らが命をもって自己犠牲的に
負担し、國家、民族のためのみ
ならず、二度と戦争の惨禍を繰
り返さないためにも自らが捨て
石となり「大義」のため死んで
行ったA級戦犯の方々
に一般国
民が感謝の気持ちと共に参拝す
ることは、戦争イデオロギーを
肯定するのとは別個異質のベク
トルを有している。むしろ戦争
責任を日本国民が総体として深
く認めた上での贖罪的参拝であ
るとは考えられないか。

この種の参拝姿勢ならば中国サ
イドにも納得が可能な、むしろ
歴史的経緯の詳細含め相互理解
と共有さえ可能な筋の通った価
値観ではないか。東郷和彦氏の
問題提起は非常にユニークかつ
逆説的であります。

この記述に含まれている問題群
はーーあくまで私の解釈によれ
ばーー歴史の真実を中国共産党
の偏った史観から解放するとい
う意味合いをも含みます。

松井石根大将や土肥原賢二大将
が、中国の民族と文化、歴史を
深く知り、それを愛していたの
はまぎれもない事実ですし、石
原莞爾や板垣征四郎の東亜連盟
思想をどんなにねじ曲げ、牽強
付会的深読みをしてみたところ
でそこに侵略思想を見ることは
できない。満鉄の思想家である
橘樸
はむしろ読めば読むほど中
国の立場で発言している。

中国共産党の偏った史観の信奉
者たちがそこまで深く勉強して
いるとは思えず、山室信一氏が
「キメラーー満州国の肖像」
(中公新書)で描いているような
長短含めた矛盾の総体
を歴史的
事実としてきちんと堀り下げ
「意図したこと」及び「結果と
して起きてしまったこと」の巨
大な落差を歴史の教訓として正
確に伝えていく必要があるのだ
と思います。

参考文献)

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「歴史認識を問い直す
靖国、慰安婦、領土問題 」
(角川oneテーマ21) [新書]


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